2021年9月24日

（9/16、17、22活動記録より）

朝晩はすっかり涼しくなり、季節の歩みを実感します。今年の中秋の名月は9月21日。台風一過の夜空にうかぶお月様は本当にきれいでした。

絵本「ぽっかりつきがでましたら」では、お月さまにつられて、かば、トマト、かぼちゃ･･･いろいろなものが、夜空にすまし顔でうかんでいきます。作者の内田麟太郎さんによると、中原中也の詩の一行から広げた絵本なのだそうです。繰り返しのことばと渡辺有一さんの美しくあたたかい絵が、とてもゆったりした気分に導いてくれます。色塗りが大好きな子は、お月さまの微妙な色の変化に気づいたり、ことば遊びが大好きな子は「ぽっかり○○もうかぶでしょう～」と次々アレンジしたり、それぞれこの絵本の世界にひたっていました。

絵本「パパ、お月さまとって！」は、エリックカールの代表作のひとつ。なんといっても左右上下に開くしかけが魅力です。ます普通サイズの絵本で、続いて大型絵本で、２回通り見ました。普通サイズでもじゅうぶんわくわくしたしかけが、大型では更に長く高く大～きく広がります。みんな目を輝かせ、歓声をあげ、見入っていました。月はだんだん大きくなったり、小さくなったりするんだということも知ったので、これから実際に夜空を見上げる時に、思い出してくれたら嬉しいなと思います。

読みきかせ教室　年中・年長担当

二宮美奈