勝愛幼稚園では、「脳を育て心を育てる」柳沢運動プログラムを保育の一環として取り入れております。柳澤秋孝先生、柳澤弘樹先生に定期的にご来園いただき、そのご指導のもと実施しております。子供達の運動能力はもとより、集中力やメリハリのある行動につながり、確実に成果があがってきています。
運動神経が良い子は賢くなる
基礎力をシッカリと育てよう
子どもの運動神経を良くするためにコツがあるとしたら、子どもを持つ親なら誰もが興味を持つはずです。実際、幼児期の運動によって、一般に言われる「運動神経を良くする」ということは、十分可能です。そのために、基礎となる力を身につけておかなければ行けません。しかし、幼児を対象にした教育では、この基礎が疎かにされてしまうことが往々にしてあります。他の子と比べて、自分の子が秀でた姿をすぐに見たいがために、効果がでるものに飛びついてしまうこともあります。
運動によって高まる脳の力
しかし、これはとても危険。基礎ができていなければ、その力は安定しません。小さい頃に、他の子と比べて、運動神経が良かったとしても10年後、20年後にそれが持続していなければ意味が無いのです。これは運動神経に限った話ではありません。子どもがシッカリと育てなければ行けない力はたくさんあります。
脳トレには、動ける体を育てるのが、イチバンの近道
では、小学校に入学するまでに何をするべきなのか?
まずは、シッカリと動ける体を育ててあげましょう。そうすることで、子どもは動ける体を使って、様々な体験、経験、コミュニケーションをとることができます。つまり、脳への刺激の量が多くなるのです。巷では、いろいろな脳トレーニングがあります。子どもにとって、一番の勉強の場となるのは日々の生活です。その生活で、脳を活性化させるために、動ける体はかかすことはできません。実際に、行動量とコミュニケーションの相関関係も実証されています。
動ける体を育てるために、3つの力を育てよう
支持力
腕で体を支える力。跳び箱、側転に必要な力です。現代の子どもは、昔と弱くなっている力です。
跳躍力
ジャンプをする力。大縄跳びを連続で跳ぶためにも必要な力です。
懸垂力
腕で体を持ち上げる力。逆上がりをするために必要な力です。
最新の脳科学でわかった。運動は、賢い脳を育てる効果がある
さらに、最近の研究では運動をすることによって、私たちの脳に良い効果がもたらされることが明らかになってきました。脳の中でも、特に難しい仕事をコントロールしている場所があります。この場所を前頭前野(外側部)といいます。サッカーに例えると、チームを束ねる司令塔のような役割です。この場所が運動をすることによって、元気に働くようになることが分かってきたのです。よく、体を動かした後にスッキリしたり、落ち着いて話を聞けるようになったりするのは、この場所が上手く働くようになった事による効果だと考えられます。
つまり、運動を取り入れながら勉強を行うことで、効率良く学習が進むということができます。ただ、ひとつだけ注意しなければ行けないことがあります。それは、楽しく運動をしなければ効果がみられないということです。私たちは、試しに『楽しく運動をする条件』と『一人で走るだけの条件』を比較したところ、ほとんどの子は『楽しく運動をする条件』でのみ、脳の活動がアップしました。
勝愛幼稚園で取り入れている運動遊びを、お家でも実践してください
楽しく体を動かしながら、脳も一緒に育てる。そして、将来のことを考えて、発達年齢に合わせた運動を日常的に取り入れることが大切です。そうすることで、必然的に基礎力が高まります。幼児期は、急がない、慌てない。発達年齢に合った取り組みを、日常的に実践していくことが、確実に子どもたちの将来に繋がります。