2025年5月28日

（5/21、22、23活動記録より）

大小様々な豆がずらりと並ぶ５月の産直市。松山で特に目をひくのはそら豆ではないでしょうか。さやの大きさにも鮮やかな緑色にもほれぼれします。今週はそんな新鮮なそら豆をこっそりバッグにしのばせての教室です。

大型絵本で楽しんだ「そらまめくんのベッド」。宝物のふわふわベッドを誰にも貸したくないそらまめくんと他の豆たちとのやりとりを、みんな予想以上に神妙な面持ちで見ています。もしかしたらこんなやりとりを、子どもたちも日々幼稚園で経験しているからかもしれません。「かして」「いやだ」「いいよ」･･･そらまめくんの心の葛藤や行動、子どもたちにはおおいに共感できるようです。最後はそらまめくんのふわふわベッドでみんな一緒に眠るというなんとも優しいシーンでおわりますが、ここで私がバッグから本物のそらまめを取り出すと、みんな興味津々！慎重にさやをひらき、本物のそらまめくんのベッドを順番にさわってみました。「ほんとにふわふわ～！」「ちょっとぬれとる」「冷たい」「チャックがある（豆の爪の部分）」など、いきいきとした声が飛び交いました。先日収穫したえんどう豆との違いを熱心に説明してくれる人もいました。実体験がおはなしをより身近な楽しいものにし、おはなしが実体験をより心に残るものにしている、いい相乗効果になっていると実感しています。

読みきかせ教室　年中・年長担当　二宮美奈