2024年5月22日

（5/15、16、17活動記録より）

蒸し暑かったかと思えば、少しひんやり、一進一退を繰り返しながら、次の季節へと進んでいるこの頃です。

幼稚園の保育室はどの部屋も日当たり抜群、窓も大きく開放的で、その窓を開けていると、たまに小さなお客さんがちゅんちゅんとやってきます。そんな身近な鳥が主人公の絵本「こすずめのぼうけん」。はじめて自分の羽で飛べた喜びから張り切りすぎてしまったこすずめは、少し休ませてもらおうといろいろな巣の住人（住鳥？）にお願いするのですが、中にいれてもらえません。「なんでいじわるばっかりいうん？」と思わず口に出た男の子は、ついさっきまで「おもしろくなーい」と、私になんだかんだからんでいた子でした。おはなしにすっかり入りこんでいて、おもしろくなさそうにはとても見えませんでした。初版は1977年。半世紀近く前に世に出た作品ですが、美しい絵、しっかりした話の骨組み、令和の子どもたちもぐんぐんひきこまれていきます。ちょっぴりやんちゃな年中さんも長いストーリーをじゅうぶん楽しめていました。おはなしが、読みきかせの時間が、みんな好きなんだ！ということを、改めて感じることができ、嬉しいです。

読みきかせ教室　年中・年長担当　二宮美奈