読みきかせだより(年中・年長)
2024年2月16日
雪がなかなか降らない、降ったとしてもつもらない松山市。子どもたちにとって、雪景色や雪遊びはかなりの憧れのようです。
新美南吉の児童文学「てぶくろをかいに」。子どもの頃にふれたおはなしの中で私は特に心に残っているもののひとつで、冬になると読みたくなります。様々な作家さんたちによって作品化されていますが、幼稚園の子どもたちと読みきかせの場で楽しむには、この紙芝居がいいなと思って選びました。堀尾青史さんの脚本は小さなこどもたちにもわかりやすく、二俣英五郎さんの絵は一場面目の雪景色からとても美しく、かつ、あたたかく、子どもたちもすぐにひきこまれました。一場面一場面から雪の夜の静けさが伝わってくるようで、私もその雰囲気を壊さないよう静かに読みました。みんなもしっかりその世界にはいれていたと思います。今後、絵本や児童書で、このおはなしに出会うことはきっとあるはずです。その時、この紙芝居、読みきかせ教室での記憶がベースになって「あ、みたことある!」と気づいてくれたら、とても嬉しいです。
他にも、アクティブなおばあちゃんが動物たちを引き連れて遊び回る「そりあそび」、人気のわにわにシリーズ新作「わにわにとおおゆき」等、今回は銀世界を心の中でたっぷり楽しみました。
読みきかせ教室 年中・年長担当
二宮美奈