読みきかせだより(年中・年長) 85
2018年9月19日
敬老の日を前に、今回は、魅力的なおじいちゃんおばあちゃんが登場する作品を集めてみました。みんなのおじいちゃんやおばあちゃんのこともきいてみると、「やさしい」「大阪におる」「お野菜くれる」など、いろいろな答えがかえってきました。
絵本「おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん」は、5才のぼくが、おとうさん、おじいちゃん、ひいおじいちゃん、ひいひいおじいちゃん・・・と、どんどん遡って会っていきます。「ひいひいひい・・・」と、増えていくのがおもしろくて、みんなで一緒に声を出して、タイムトラベルを楽しみました。命がずーっとつながって今の自分がいるということ、理屈ではまだ理解できずとも、本能的には、その幸せ感を少し味わえているように、みんなのニコニコ顔をみながら感じました。
紙芝居「クモヨばあさんのすばらしいす」は、嵐の到来で変わり果てた姿となった原っぱで、クモのおばあさんが、みんなを喜ばせたいと、新しい素敵な巣をつくるおはなし。様々な災害があった今、改めて、私も感じるところがあり選んだのですが、みんなも嵐のシーンで、「台風や!」「車も飛ばされるんよ!」など口々に言っていました。過酷な立場の人たちを思う気持ちは、おはなしを通しても抱くことができる、と思っています。
読みきかせ教室 年中・年長担当
二宮美奈 大野裕香